出勤して、シャワーを浴びて、身支度を整える。何百回とやっていれば、この一連の動きは考えなくても手が動くようになる。
それを「手際が良くなった」と言うのか、「雑になった」と言うのか。実は難しい問いである。
手際の良さは、目的を忘れた証拠でもある
未経験のうちは、準備のひとつひとつに意味を確認しながら進む。なぜこの順番なのか、なぜここまで丁寧にやるのか、聞きながら覚える。
ソープの経験がある人が移籍してくると、その手順はもう体に入っている。だからこそ、確認する手間が省かれていく。
手が速くなること自体は悪くない。ただ、その速さの中で「誰のための準備か」という部分が抜け落ちていないか、というのは別の話だ。
経験者ほど、準備の意味を聞かれなくなる
面接でも現場でも、未経験の人には準備の意味を細かく説明する。でも経験者には「わかってますよね」で済ませてしまうことが多い。
それは経験者を信頼している証拠でもあるし、同時に、誰も確認しなくなるという盲点でもある。
ルーティンで済ませる準備と、目的を持って重ねる準備は、外から見ると同じ動きに見える。
・ 同じ手順でも、確認しながらやる人は途中で気づきが生まれる
・ 雑にできる人ほど、実は手を抜くタイミングもわかっている
・ 目的を持ち直す機会は、聞かれない限り自分で作るしかない
応募理由で職場環境を挙げる人が多いのは、環境が整っていても、そこで働く自分の姿勢までは誰も整えてくれないと知っているからだと思う。
準備が雑になるのは慣れた証拠であって、悪いことではない。ただ、その雑さに気づいているかどうかで、次の一年の動き方は変わる。
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